Frogmindが明日、4月4日にリリースを予定しているパズルアドベンチャー、Badlandのプレビューです。
Gameplay
multiplayer
BADLAND
アプリ概要
リリース予定日:2013年4月4日
予定価格:¥350
シングルプレイと最大4人までのローカルマルチプレイ
シングルプレイは40ステージ
ユニバーサルアプリ
Retinaディスプレイ対応
iCloud対応
アプリ内課金無しの完全売り切り
Game Connection Europe 2012でBest Project受賞
基本的な遊び方
画面を押すと飛ぶ
ゴール到達でステージクリア
ステージ途中にチェックポイントあり
解説
フィンランドの2名からなるインディーズスタジオ、Frogmindが2012年の4月から開発を始めたワンボタンで遊べる強制スクロールのパズルアドベンチャーです。CGアニメのような背景に照らし出される中、シルエットのモンスターがゴールを目指します。ワンボタンで遊べるカジュアルゲームとは思えない背景グラフィックがまず目に付きますが、見た目以上に内容が濃いゲームとなっています。以前レビューしたNihilumbra(レビュー)にどことなく似ている気がします。Nihilumbraのようなゲームを強制スクロールさせることにより、必然的にワンボタンになったという感じです。グラフィックは似たようなものが多々ありますが、ゲーム中の仕掛けというか、これだけの内容をワンボタンで遊べるようにしたことが抜きん出ている点だと感じます。作る側としてはどうしても欲張りになりがちで、あれもこれもと実装したがるものですが、可能な限り余計なものや無駄なものを捨ててシンプルにまとめたらこうなったという感じでしょうか。
基本的には画面をタップまたはホールドで飛び続け、ゴールまで辿りつけばいいのですが、途中で分裂したり、体のサイズを変えたりします。ここが最大のギミックというか、このゲームの面白いポイントになってきます。例えば、分裂した場合どのモンスターを生き残らせるか、体のサイズが変化した場合、どの通路が抜けられるルートなのかを探していかないとなりません。これらのギミックを生かしたステージはなかなか歯応えがあったりします。40ステージありますが、基本的には制限時間などないのでマイペースで遊ぶことが可能です。ただ、ところどころで緩急を使った流れになっているというか、ものすごいスピード感でクリアとなるステージが挟み込まれていたりします。それでもワンボタンゲームということで、タイミングなどをきちんとすれば自然と先へと進めてしまう考えられたステージ設計です。
日本語には対応していませんが、ワンボタンゲームということもあり、UIなどはユニバーサル(バリアフリー)な作りです。特に言葉の壁を感じることもなく遊べるかと思います。チュートリアルらしきものもなく、ステージ中にポーズすることで多少の説明が表示されますが、「自分の頭を使ってよく考えて遊んでください」という開発者の無言のメッセージが垣間見えます。そうはいっても、ステージ中にはチェックポイントがあちこちにあるので、試行錯誤しながらもそれほどストレスなくリプレイ出来るよう配慮されています。
ゴディバのチョコレートのようにブランドネームはありませんが、受賞歴のあるベルギーのチョコレートと表現することも可能かと思います。服とか化粧が派手でゴージャスだけど、蓋を開けてみれば意外にも気さくで人懐っこい感じのお姉さんと言うことも可能でしょうか。ブランドネームがないと飛びつかない人が世の中多いですが、名前や見た目に惑わされず、中身を楽しんで欲しいなと思ったりします。無名だけど意外にも中身があるもののほうが驚きや新鮮味を感じることが出来ますし、名前から入らない分だけ余計な先入観抜きで楽しめます。しかし、2名だけの開発体制でここまでやれてしまうって・・・なんでもそうですが頭数では計れないものです。
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文章:Gee7