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デベロッパーインタビュー3:NITAKO ニタコ

歩き方を忘れた日本人アイドル、Toshiをダンスフロアに着地させる一風変わった3D物理系パズル、Save Toshi。このアプリを開発したイスラエルのデベロッパー、NITAKO(以下、ニタコ)代表のNoam Abtaにどういう経緯でToshiのアイディアを思いついたのかいろいろと話を聞いてみました。

コスプレしていますが、下記写真左がNoam Abtaです。
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AppsJP:ニタコのプロフィールは?
ニタコ:2009年設立のゲームスタジオです。Aniboom.comからのスピンアウト組、Yuval MarkovichとNoam Abtaが創業者です。

AppsJP:イスラエルの会社だけど、イスラエルってゲーム産業盛んなの?
ニタコ:産業としてはかなり小さいですね。コンテンツ系より技術系のほうが盛んです。Kinect 3DカメラもイスラエルのPrimesenseという企業が開発したんですよ。もっとコンテンツ系が活発になって欲しいと思います。

AppsJP:iPhoneのゲームアプリはいつから開発しているの?
ニタコ:最初のゲームアプリ、Rasta Monkeyは2009年3月に配信を開始しました。このアプリは最高でUSストアの9位にランクインしましたよ。Appleの「Best Swinging Games」でも取り上げられました。Rasta Monkeyが上手くいったので、以降Eco Punk、Save Toshiの2タイトルを配信しました。

AppsJP:Save Toshiのアイディアはどこから?
ニタコ:会社を設立した際、社名をクールで格好良いものにしたかったんですね。日本文化や日本のゲームが好きだったので、何か日本っぽい名前付けたらどうだろうということでNITAKO(ニタコ)にしました。理由は単純にNITAKOの発音が良かったのとドメイン名が空いていたからです。そのせいか、日本人以外のiPhoneユーザーはどうも日本の会社だと勘違いしている人が多いみたいです。そうした経緯があったので、Save ToshiもNITAKOという社名と同じように、アメリカ人のiPhoneユーザーが日本っぽい雰囲気を感じられるアプリにしようという狙いがありました。実際は日本のiPhoneユーザーから一番支持されています。

AppsJP:社名もアプリ名も日本風なんだけど、アニメや漫画など日本のサブカルチャーの影響は?
ニタコ:特にこれといった漫画とかはないですね。サブカルチャーというよりは、日本文化そのものに影響を受けています。

AppsJP:Toshiの3Dモデリングをするのに参考にした人物とかは?
ニタコ:ToshiのデータはMaxという才能あるデザイナーから買い上げたんで、彼に聞いてみないとわからないですね。キャラクターのモデリングに時間をかける必要がなくなったので、Toshiのキャラ設定やゲームデザインにより多くの時間をかけることが出来ました。

AppsJP:iPhoneのゲームアプリを開発する動機は?億万長者になりたいとか?
ニタコ:億万長者になりたければ株や不動産に投資したほうが効率的でしょう。ゲームが好きでたまらないので、それで食べていきたいだけです。幸いにもiDeviceがそれを可能にしてくれました。他のプラットフォームでの展開も予定していますが、新しいゲームを発売する時はiDeviceがまず最初ですね。配信を始めた後もゲームを作りこんでいけるという点は魅力的です。iDevice向けに完成度があがったところで他のプラットフォームで展開するという感じですね。

AppsJP:Toshiって通常男の名前なんだけど知ってた?なぜToshiって名前にしたんだろう?
ニタコ:女性の名前でも大丈夫かなと思っていましたが、気づいた時はすでに遅かったですね。なんか面白いアプリ名になっちゃいましたが、それも僕らのゲームアプリを面白くしてくれているんで。ゲームはいろんな意味で面白くないとね。
Toshiという名前はこのYouTubeの動画を見て名づけたんですよ。仕事中に見るような動画じゃないんで注意してくださいね。この動画で大爆笑したので、Toshiという名前を借りることにしました。

AppsJP:欧米ではかなり高評価のアプリだけど、日本ではどうなんだろう?
ニタコ:Save Toshiの売り上げは日本が一番いいですね。ランキングも日本のTop Paidで30位がこれまでの最高ランクです。もっとランクが上がって欲しいですね。

AppsJP:Toshiが「me love you」って言ってみたり、歩けないのにダンスでステップ踏んだり、無茶苦茶っていうかアホだよね?バカゲー大好きだからいいんだけどさ。
ニタコ:バカバカしくて楽しいでしょう。僕らも大好きなんですよ。

AppsJP:日本のユーザーにSave Toshiのどこを一番楽しんでもらいたい?
ニタコ:ゲーム性とレベルデザインの両方を楽しんでください。日本のユーザーがストーリーを楽しんでくれるといいですね。きっとToshiのことを気に入ってくれると思います。

AppsJP:テキストだけど、日本語対応の予定は?
ニタコ:コストが回収できれば検討したいですね。まずはアップデート対応してゲームをより磨いていかないと。

AppsJP:AppStoreで成功するのはとても大変だけど、セールスのほうはどう?
ニタコ:最近は本当に競争が激しいですよね。レビューやユーザーフィードバックはあるのですが、多くのユーザーに注目してもらうことが非常に難しくなってきています。Angry Birdsでさえ、ランクのTOPに君臨するまで5ヶ月かかっているので、惜しむことなく働いてユーザーフィードバックをもとにアプリを磨き上げていけば、大きな収益も可能だと思っています。

AppsJP:セールスを上げるためのプランは何かある?値下げとか期間限定無料化とか。
ニタコ:はい、たくさん計画してますよ。数日前もKongregateで無料ブラウザ版をリリースしました。20レベル無料で遊べるFREE版も配信します。Save Toshiにユーザーを誘導する広告入り無料アプリの配信も検討しています。

AppsJP:Save Toshiの累計ダウンロード数は?
ニタコ:残念ですが非開示なんですよ。言えるのはまだ目標数値には到達していないということですね。投資を回収するのに10万ダウンロードが必要ですが未達です。

AppsJP:マーケティングとかプロモーションをする上で大変だったことは?日本の開発者も自分達のアプリを売ろうとがんばっているんだけど、彼らにも役立つヒントは?
ニタコ:AppStoreのゴールドラッシュは確実に終わりましたね。デベロッパーの数は増える一方ですが、ランキングのTOP100に入らないと収益には結びつきません。僕らは自分達でマーケティングしているんですが、マーケティングが得意ではない新規のデベロッパーであれば、プロの力を借りたほうが良いでしょう。2年前にAppStoreがオープンしてデベロッパーもまばらだった頃と違い、今は十分な露出を獲得したり、クチコミを誘発することがかなり難しくなっています。自分達でマーケティングをするのであればLite版を出す、Webサイトを用意する等々使えるツールは全て使うことです。メディアやブログに対してもマナーのある態度で接しないといけませんね。
あとは魂込めてゲームを作ること。自分が考えられるだけのベストのゲームを全身全霊をかけて作ることです。ユーザーフィードバックを受けてのアップデートも欠かせません。自分達が出来ること全てにベストを尽くしたあとで、Appleが取り上げてくれることを祈りましょう。Appleが取り上げてくれる確率はかなり低いですけどね。

 

AppsJP:自分達のアプリ以外で好きなアプリは?
ニタコ:32GBのiPhone使っているんですが、アプリでいっぱいでメモリーの空きがないんですよ。そうですね、今だとBattleheartに夢中になっています。Zombievilleを開発したMika Mobileの最新作ですね。面白いんで、日本のユーザーも試してみてください。

AppsJP:Appreciate your coop, Noam!

toshi.png
Save Toshi   
rasta.png
Rasta Monkey
epunk.png
Eco Punk
ニタコ:http://www.nitako.com/
Noamのお薦めアプリ
bthe.png
Battleheart

 



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